第七章
ふと、デデデは立ち止まった。道の先で、何やら仄かに青白い光を見つけたような気がしたのだ。ポポとナナを釣られて立ち止まり、デデデをじっと見つめる。
「……あれ、何だろ」
今度ははっきりとその光を視界に捉えて。
「化け物の類いか。面白い」
「面白くないです!」
ポポとナナは声を揃えた。……その間にも謎の青白い光はじりじりと此方へ迫ってきている。遂にその正体を目にした時、三人は固まった。
「てれれれてーれーれー」
何これ。
いや、その正体はピットだ。
大きな骸骨の被り物をし、行く手を阻むようにうろうろ。茂みに隠れているロイは釣り竿を手に、釣り糸に青い火を纏った玉を吊るし、揺らして火の玉を演出。
「てれれれ……」
さて。あれを恐怖と例えるには何かと乏しいのだが。
「デデさん。あれって何なんですか?」
首を傾げるポポに、デデデはふぅむと腕を組む。
「ただの骸骨の化け物、ではなさそうだが」
「確か……オーンって聞いたよ? 当たったら即ゲームオーバーなんだって」
「へー」
「てれれれてーれーれー!」
「分かった! もう無理すんなピット!」
必死なピットに見兼ねてロイが飛び出したのは言うまでもなく。