第七章
次に歩いてきたのはガノンドロフとクッパである。既に少し先の茂みに隠れて待機しているディディーは不安そうに、
「本当に大丈夫かよ、兄ちゃん」
「あっちのがよっぽどホラーやわ……」
ドンキーは苦笑い。
「下手したら殺されそー」
「男にはやらなあかん時があんねん!」
「理不尽だ……」
一方、ガノンドロフとクッパは。
「おっ置いていったら許さんぞ!」
雰囲気に負けて年甲斐もなく腕に抱きつくクッパに、ガノンドロフは小さく溜め息。
「離れろ。暑苦しい」
「我が輩のことはどうでもよいのか!」
「答えるまでもないな」
クッパはきっと睨み付けたが、ガノンドロフの横顔を見つめ、何故かふっと笑って。
「……あやつはどうなのだ?」
ぴくり、ガノンドロフの眉が動いた。
「やはりな! 貴様はどうかしているぞ」
「……好きに言えばいい」
「がっはっは! ようやく認めたか!」
クッパは愉快に笑って。