第七章



次に歩いてきたのはドンキーとディディーだった。……もう既に分かっている読者もいるだろうが、説明しておく。

これは、祭壇に辿り着いた人間が次に来るメンバーを驚かす、というルールの肝試しなのである。もちろん、最初に祭壇を目指してやって来るメンバーは何も知らない。


「ぜ、絶対に離れんなよ!」
「大袈裟やなぁ」

しっかりと腕に抱きついてくるディディーにドンキーは苦笑を浮かべて。

「そんなんやったら彼女守れへんで?」
「きっ今日はそういうの、なしっ!」

普段はあれだけ強気な癖に、ホラー系は苦手なようである。今は子供なので仕方ないが、将来はしっかりしてほしいものだ。

「くくっ……超びびってやんの」

一方、草影でその様子を目にくすくすと笑っているのはトゥーンである。

「つーか兄ちゃん、大丈夫かなぁ……」

不安げにぽつり、道の先を見遣って。
 
 
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