第七章
◆第七章『わっしょい、夏祭り!(後編)』
蒼ノ宮神社。
屋台が立ち並ぶ通りからは少し離れており、それでいて人気も無く不気味なので、祭りの時なんかは誰も寄り付かない。
「ここら辺は気温も他より少し低めデス」
森の近くなので、空気がどことなくひんやりとしている。ロボットは綿菓子を食べているゲムヲの頭を撫でて。
「……皆、揃ったようだな」
X部隊メンバーが全員集合したのを確認すると、リオンはふっと笑みを溢した。
「では、開始の合図を。……ユウ!」
「貴様がやれ」
「あふっ!」
ユウはリオンの後頭部を平手で叩いて。
「……ふぅ。では、改めて!」
リオンは拳を振り上げる。
「ドキッ! びくびくしちゃう、ペアで恐怖の肝試しぃぃ!」
……え? 肝試し?