第六章
デデデは誇らしげに笑って。
「造作も無いことだ」
どうやら、デデデがブラックカードを使うことで屋台を一時的に貸し切ったようなのだ。クッパは呆れ顔でぽつり。
「無駄遣い……」
一方のウルフとファルコは勝負が出来れば後のことはどうでもいいのか、それぞれ射的専用の銃を手に、コルクを嵌めて。
「……軽いな」
ウルフは銃をくるくると回して構え、ぽつりと呟いて。本物と異なり、子供が安心して遊べる造りなのだから当然である。
「本物じゃなきゃ心許ねえってか?」
ファルコは挑発的な笑みを浮かべて。
ウルフはふんと鼻を鳴らし、関わるつもりはないらしく。双方の準備が整ったのを確認すると、マリオは一旦、咳払い。
「基本的に上の棚にある景品を撃ち落とせば点が高い。もちろん、大きさごとに点数も異なる。時間制限は五分。いいな?」