第六章
確かに大人気ない。店先で口論、なんて。
「だから俺もルーティも困って」
「面白そうだな」
その声に、誰もがそちらを見遣った。
そこにいたのはデデデである。一緒にいるのがパートナーであるポポとナナじゃなく、クッパである辺り、気を遣ったというわけだ。……ガノンドロフは単独行動か。
「その話、乗らせてもらおう」
デデデはにやりと不適な笑み、懐からおもむろに黒染めのカードを取り出す――
「と、いうわけで!」
ルイージは拳を振り上げて。
「撃て! 穿て!」
「釘付け!」
「狙撃手、最強決定戦!」
マリオとルイージが交互に、最後は揃って声を上げると、拍手喝采。いつの間にかギャラリーも出来て大盛り上がりである。
「って、止めないんだ」
「面白そうだったからな」
「ま、お祭りだし!」