第六章
「おぅふ!?」
突如声を上げたドンキー。
リムとリンクが目を向けると、彼の顔面には割れた風船が張り付き、濡れていて。
「ありゃま」
「水でよかったじゃない。涼しいわよ」
「よくねえだろ」
口々に話すこの声は。
「ごめんドンキー、大丈夫?」
駆け寄ってきたのはレッド。そして口々に話していたのはローナ、シフォン、ネロの三人である。
どうやら、ローナがヨーヨー風船で遊んでいたところ、誤って手放してしまったらしい。ドンキーは風船を引き剥がして、
「揃いも揃って堪能しとんなぁ」
ローナもシフォンもネロも、揃ってよく分からないお面を付けているし、片手にはそれぞれりんご飴や綿菓子、べっこう飴。
「だってお祭りだもーん!」
「楽しまなくてはね」
ローナは元気よく拳を振り上げ、シフォンはお面を外しながらくすくすと笑って。