第六章
ルーティは慌てて、
「デートじゃないってばぁ!」
そう言い捨てて、転けないように小走りでウルフの元へ。そんなルーティをにやにやしながら見送り、カービィは振り返る。
「さ、僕達もそろそろ歩こうか」
「うむ。次はりんご飴だな」
マルスが提案すると、アイクはこくりと頷いて共に歩き出した。もちろん、先程発言した通りビールの代金を払ってから。
「もう一杯!」
「なぁに言ってんの。場所変えるよー」
拳を振り上げるメタナイトにやれやれと溜め息を吐き出し、カービィはメタナイトを引き摺るようにして退散。
「そういえば、ピットは?」
「お前こそ」
リンクは一緒に行動していたはずのトゥーン、ロイの場合はピットが見当たらない。
「ドンキーが預かってるんです」
「何じゃそりゃ。保護者が飲んだくれじゃ泣けるねぇ」
「飲んでません」