第六章
「まいどー」
焼きとうもろこしを購入した、その時。
「メタ様のっ!」
……この声は。
「ちょっと良いとこ見てみたいっ!」
「それ! パーリラ、パリラパーリラ!」
「はいはい!」
隣の屋台からだ。妙に聞いたことがある声がするので、ルーティとウルフは顔を見合わせ、その屋台に近付いてみる。
「ん、くっ」
「わぁー、本当に飲んだねぇメタナイト」
そこには剣士五人組と、カービィがいた。
五人に囲まれ、紙コップに注がれたビールを今しがた一気飲みしたのはメタナイトである。……ホストクラブか、ここは。
「あっ、ルーティだぁ」
既に酒が入って出来上がってしまっているらしいカービィは、ルーティに気付くとへらへら笑いながら近付き、肩を組んで。