第六章



「お待たせっ」

部屋から出てきたルーティは先日購入した山吹色を基調に、橙色の波紋模様が施された浴衣を着ていた。

一方のソニックは淡い青色を基調に、薄い水色で風をイメージした模様の入った浴衣を着ていて。二人共、よく似合っている。

「ちゃんと着付けてるじゃない」

桃色を基調に桜の花びらの模様が施された浴衣を着たリムは、肩まであった髪を今日はポニーテールにして括っている。

「あ、そうだ!」

淡い黄色の浴衣を着込んだピチカは、ルーティの後ろに回り込んで、何をするかと思いきや、後ろ髪を弄り始めて。

「ちょ、ピチカ……」
「でーきたっ!」

ピチカはぱっと離れて、にこり。

「お、いいじゃないか。それ」

ソニックは笑って。ピチカは自分が普段使っている橙色のリボンで、ルーティの襟足を一つに束ねて緩めに括ったのである。
 
 
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