第一章
どうやら、リンクもバカンスには憧れていたらしく、密かに調べていたらしい。
「でかしたあっ、おにぃ!」
――この声は。
振り向こうとした時には遅く、ピチカが後ろから飛びかかってきて。胸部に腕を回され、反動で後ろに引っ張られればそのままの勢いで尻餅を付いてしまい。
しかし気にする様子もなく、ピチカはルーティの背中に擦り寄る。ルーティ、苦笑。
「貴様のことだから、いつか何か仕出かしてくれると思っておったわ!」
傍らでしゃがみ込み、乱雑にルーティの頭を撫で回すのはクッパ。手を後ろで組みながら、サムスがルーティを見下ろして。
「全く。……やってくれたわね」
気付けば、辺りは朝食も忘れて三日後のバカンスについての話題で持ち切りである。
怒ってない。喜んでくれてるんだ。
「はいはい」
すると、リンクがパンパンと手を打って。
「その話の続きは、朝食を食べてから!」