第一章
再び、沈黙が訪れて。
「……そんな突然、勝手に決めて」
ぽつりとリンクが口を開く。ルーティは申し訳無さそうに俯いて、瞼を閉じる。
「ごめんなさ」
「ゼルダ! 今すぐ蒼の孤島アクエスにある別荘の手配を!」
ルーティは目を開き、小首を傾げて。
「え?」
困惑していたゼルダだったが、すぐに頷いて手配をするべく食堂を飛び出して。
権力云々に関しては自分達も自信があるのか、ピーチやマルスも続いて席を立つと、急いでゼルダの後を追いかけて。
「後は買い物もしなくては……」
「なっ何で」
蒼の孤島アクエスにある別荘の手配、なんてすぐに言い出すことが出来たのだろう。
「……全く」
すると、リンクは小さく笑みを溢して。
「馬鹿ですね。リーダーならちゃんと、こういうの前もって調べておいてください」