第五章



「折り紙と、セロハンテープと……」
「生クリームもお願いね」

買うものを指折り数えるピチカに、リムはメモした紙を手渡して。服の襟を整えてやると、ぽんと頭の上に手を乗せてにこり。

「車には気を付けるのよ」
「うんっ」

無邪気な笑顔がやっぱり可愛い。

そのやり取りをじっと眺めていたディディーとトゥーンはでれでれ。ドンキーとリンクは呆れて物も言えず、揃って溜め息。

「迷子にはならないことだ」
「分かってるよ」

一方、此方はネスとリュカ。

保護者であるユウとリオンがお見送りである。リオンはえらく心配そうに。

「あっ怪しい人には気を付けるのだぞ」

リュカは小首を傾げる。

「どんな人が怪しいの……?」

するとユウ、リオンを指差して。

「こいつを参考にしてくれ」
「あー」

ネスとリュカ、声を揃えて納得。
 
 
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