第四章



「二人共ぉぉぉ!?」
「ひっ」
「ととと特殊能力の使用は」

ばちばちと青い稲妻を体の表面に走らせていたピチカ、青ざめ、ゆっくり後退するディディーとトゥーンに問答無用で。

「ぎゃああぁあああ!」

雷を放つ。暫く放電しなかったお陰で溜まりに溜まった電気は見事、ディディーとトゥーンを一瞬で黒焦げにしてしまい。

「デリカシーっちゅうもんがないな」
「貴方の弟ですよ」

腕を組んでは呆れたように溜め息を吐き出すドンキーに、リンクが瞬時に突っ込み。

「というかどうすんだよ!」

マリオが声を上げ、振り出しに戻る。

「俺がやってもいいんだがな」
「兄さん……?」

マスターはそう言うも、横目で睨むクレイジーが許してくれそうもない。そもそも彼らに期待などしていなかったが。
 
 
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