第一章



「かっ勘違いすんなよ! 俺はただ、ピチカにあまり会えないから……その、どう成長したかを見てやろうと思ってだな!」

こうやって言い訳をするのはいつもの癖。

「はいはい、任せといてよ」
「んなっ、“はい”は一回だろぉーが!」
「はぁい」


何はともあれ、三日後に一週間の休暇が取れたんだ。皆、喜んでくれるかなぁ……?


――次の日の朝。

「おはようございまぁす」

ここは食堂。

この日はたまたま皆の食事のタイミングが同じで、ルーティにとっては好都合だった。料理組はてんてこ舞い、だが。

「おはよ、ヨッシー」

誰よりも気持ちの良い朝を迎えたルーティは、爽やかな笑顔で挨拶。ひらひらと手を振って、ウルフと並んで席に座る。

ちなみに、朝食のメニューは決まっているので、言わなくても来た人から順にリンクやゼルダが作って運んできてくれるのだ。
 
 
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