第四章
「お、おにぃ……生きてる、よね?」
ビーチパラソルの下に敷いたシートの上で、仰向けに寝かせられたルーティを見てピチカは不安げな声を洩らす。
医術を少しかじっているマリオはルーティの傍らに両膝を付くと、胸板に耳を当てて心音の確認。周りが息を呑んで見守る中、
「……水を飲んでいる」
眉を顰めて顔を上げつつそう告げると、マリオは心臓マッサージを始めて。
「おいおい。このまま死ぬんじゃ」
「何てこと言うんです、かぁ!」
「っでえ!」
物騒なことを呟くワリオに、ちょうど隣に立っていたヨッシーは思いっきり足を踏み付けて。ワリオはぴょんぴょん飛び回り。
「しんだら、おこるからね」
そもそもの元凶であるタブーは心配そうにルーティの顔を覗き込んで。マリオは心臓マッサージをしつつ、ジト目になって。
「えらいプレッシャーだな」