第四章
――ところが、調子付いてきたのかマスターとクレイジーのチームプレーに圧倒され、今度は此方が点を取られるばかり。
いつの間にか、相手は六点。
さすが、双子は相性が良いなと感心する中、ユウだけは彼らをじっと睨んでいた。
「あーれま。二点も差ぁ付けられちったよ。大丈夫かねぇ? あの二人」
まるで他人事のように話しながら、近くへやって来たのはロイ。ユウは横目で一瞬、彼を視界に捉えたがすぐに視線を戻して。
「……にしてもあれだよなー。本気で負けちゃいそ。やっぱ神様には敵わな」
「私達が今現在見せ付けられているのは、恐らく、彼らの力ではない」
ロイは疑問符を浮かべる。
「どういうことだよ」
「ふん」
ユウは一旦瞼を閉じたが、ゆっくりと瞼を開いて。その瞳は鋭く、金色に染まり。
「今に分かる――」