第四章



その言葉に、ルーティは目を丸くした。

「スピカが?」
「そっ。なぁんか買い物の時に当ててたみたいだけど……いらないからってさぁ」


何処までもツンデレな奴。

ルーティは改めてスピカの心意気に感謝し、瞼を閉じる。――ありがとう、スピカ。


しかしそのムードをぶち壊すように、フォックスはルーティの後ろから出てくると、勢いよく双子を指差して。

「それよりもっ! 何でお前達がペンダントの特徴を知っているんだ!」

すると、クレイジーは手を翳して。

間もなく赤色の光が宿り、何かの形を象っていく。やがて、光が放たれると。

「もしかして」

現れたペンダントを見せ付けながら、

「これのこと……?」

銀色で星形のペンダント。

フォックスはファルコと顔を見合せると、改めてそのペンダントを見遣り、

「ああぁああああっ!?」
 
 
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