第四章
第三者がいる?
フォックスは瞬きを数回繰り返し、ゆっくりと振り向いた。そこにいたのは……
「出たあぁああっ!」
フォックスは慌てて飛び退き、今度はルーティの後ろへ避難。ウルフとファルコも目の色を変えて、すっかり攻撃体勢。
「失敬な奴だ。人をお化けみたいに」
「本当、失礼しちゃうなぁ」
そこにいたのは、なんと、マスターとクレイジーだったのだ。それもいつもの服装ではなく、ちゃっかり水着姿で。
「おっお前ら……どうやって」
空間を移動して不法侵入か? だとすればX部隊として、見逃すわけにはいかない。
「神様がバカンスに来ちゃいけないわけぇ? ちゃーんと福引きで当てたのに」
クレイジーが付け加えるように、
「スピカの奴が、だけどねぇ」