第四章
身の危険を感じたフォックスは急いで立ち上がり、ファルコの後ろに隠れて。
「てめっ、盾にすんな!」
今にも電撃を放ちそうなルーティのオーラに怯え、フォックスはファルコの後ろから出てこない。ファルコは呆れ気味に、
「初日に言ってたじゃねーか。特殊能力を使ったらペナルティがあるって」
言い出した本人が特殊能力を使ってペナルティ、というのは有り得ない。
「そ、そうか……」
「フォックス」
「はいぃ!」
それもそうだ、とファルコの後ろから出てきたのも刹那、ルーティが声をかけてきたのでフォックスはその場で棒立ちに。
「大袈裟だなぁ」
ルーティは小さく笑って、
「僕とウルフも一緒にそのペンダント探すから、特徴とか言ってくれる?」