「どんまーい」

トゥーンの元へやって来たのはディディーである。好きな人に格好悪いところを見られてしまったことを励みに来たのだろう。

「はは、負けちった」
「よくやったって」

苦笑するトゥーンに対し、ディディーは傍らにしゃがんでぽんと肩を叩く。

「そだよー。一生懸命闘ってるトゥーンも格好良かったって！」

ルーティに抱きついたままピチカが励ますように、にこにこと感想を述べると、

「本当かっ！？」

思わず、立ち上がるトゥーン。

「ほ、本当……」
「っしゃ！」

ぽかんとし、頷いて返すピチカにトゥーンはガッツポーズ。……嬉しそうである。

「あー、俺も早く闘いてー」

ディディーはそんなトゥーンを横目に立ち上がってはぶつぶつと呟いていたが、ふと、トゥーンをまじまじと見つめて。

「お前……液体って、何被ったんだ？」