第三章
「カービィ」
隣にやって来たメタナイトが静かに名を呼び、まるで呆れたようにゲムヲを指差す。
「何だよ、もう……」
そう言いつつ、カービィはゲムヲを見てギョッとした。――ゲムヲが被った液体。
それは白く、滑り気のある何か。それを頭から被った当の本人も液体の正体が分からず、手で掬っては首を傾げている。
……それにしても、これは。
「白だ」
誰もが脳裏を過ったであろうその単語をアイクが口にしようとした瞬間、空気を読んだのか、マルスが勢いよく飛び蹴り。
そうにしか見えないだろ!
「あれは……」
「安心しろ! ただのとろろだ!」
ぽつりと口を開くユウに、リオンは意気揚々と答える。――痒くなるじゃん!
「一応、全年齢対象の小説だからな! これが十八禁ならリアルに白だ――」