第三章
貝殻の先は当然尖っているので、触れた瞬間、風船は豪快な音を立てて破裂。
ぱしゃんっ
「っうぎゃ!」
刹那、マリオは風船の中に入っていた液体を、負けたわけでもないのに頭から被ってしまい。マリオは振り返ると。
「ルイージ! てめっ」
「ぷはっ」
指差したと同時に、ルイージが吹き出した。それを起点に、周りも笑いだして。
何がどうしたんだと疑問符を浮かべていたマリオだったが、間もなく原因は自分が被った液体だということに気付き。
頭に触れ、手に付着した液体を確認。
「なっ」
マリオは驚愕して。
「なぁんじゃこりゃあぁ!?」
マリオが頭から被った液体の正体は、なんと墨だった。当然、マリオは真っ黒になってしまい、怒りを通り越し呆然として。