第三章



記念すべき最初の対決は、ロイ・ピットペアと、マリオ・ルイージペア。

目隠しをするのはロイとマリオである。

「頼むぜ、ルイージ」
「……、任せてよ兄さん」
「今何で返事が遅れた」

マリオからは既に見えないが、ルイージは黒い笑みを浮かべながら鉢巻きでマリオの目隠しをすると、ぽんと背中を叩いて。

「大丈夫かぁ? 本当に」
「んーと、ちょっと自信無いかも」

一方のピットは目隠しをしたロイの頭に風船付きヘアバンドを被せながら、苦笑を浮かべて。ロイは振り向くと。

「マジ頼むぜ? 冗談抜きで」

そして手に持っていた木刀を軽く振るい、ピット……ではなく、近くにいたマルスの頭を勘違いして叩いて。

「っ何するんだ、ロイ!」
「あ、わりぃ」
「両者、位置についてくれ!」

リオンが手を叩くと、ルイージはマリオを、ピットはロイを初期位置に導いて。
 
 
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