第三章



「安心しろ!」

と、ここでもリオンが腰に手を当てながら現れて。……誰と戦って負ければそうなるのか、頭には大きなたん瘤が。

「な、何を安心……」
「今度は十八歳以下も参加できる!」

安心できない(二回目)。

とはいえ、何だかんだで先程のビーチフラッグ対決も楽しめた。過度な期待はしていないが、ルーティは短く息を吐き出すと。

「で? 次はどんな遊びなの?」

するとリオンは瞼を閉じ、ふっと小さく笑ってからぱちんっと指を鳴らして。

「もー。こんなの何に使うのさぁ」
「見かけより重たいわね」

現れたのはローナとシフォン。

ローナは中に黒い鉢巻きが沢山入った段ボールを、シフォンは何やら液体の入った風船が付属しているヘアバンドが、沢山入った段ボールをそれぞれ抱えていて。
 
 
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