第三章
「うぉえっ!? 冷たっ!」
いきなり頭から冷たい液体をぶっかけられ、マリオは飛び起きると振り向いた。
何事だとルイージも上体を起こし、サングラスを上げて振り向く。そこにいたのは、空っぽのハワイアングラスを片手に苛立った顔で睨んでいるピーチの姿が。
ピーチの水着はピンクのビキニで、髪はいつも通り下ろしている。マリオはサングラスを上げないまま、はっと笑って。
「捻りがねえな」
「何よそれ!」
怒りのあまりピーチがハワイアングラスを投げてきたので、マリオは口笛を吹かしながら躱し、ビーチチェアを離れる。
「こっ、待ちなさい! 変態配管工!」
そのまま逃げ出すマリオを全力疾走で追いかけるピーチ。ああ見えて、やっぱり仲が良いなとルイージは笑みを溢す。
「楽しそうね」
その時、サムスとゼルダが現れて。