第三章



直ぐ様木から飛び下りると、着地と同時にリンクは詰め寄って。右手、左手と順に突き出してくるが、ディディーはひらりと躱して後方に大きく飛び退く。

懐から木製の特殊な銃を取り出し、ピーナッツ弾を放って。しかし、リンクは鞘から抜くとピーナッツ弾を残らず真っ二つに。

「っうわ、マジかよ!」

まさかここで剣まで出てくるとは思わなかったので、ディディーは二度目となる驚愕の声を上げて数歩後退り、背中を向けて勢いよく駆け出す。

振り向き、リンクが剣を振るって追ってきているのを確認すると、ディディーは観覧車への階段を駆け上がって。

乗り場まで来たはいいが、店員はいない。

おまけにゴンドラは止まらないし、扉を叩いたところで開かない。振り向けば、リンクはもうすぐそこまで迫ってきていて。
 
 
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