第三章



「食堂にもリンク、いなかったよね?」
「稽古に行ったかと思ったんですけどぉ」

カービィとヨッシーの会話を聞いて、メタナイトは小さく溜め息を吐き出し。

……後の三人はともかく、リンクが連絡も無しに忽然と姿を消してしまうなんておかしい。これは、何かあったに違いない。

「ゼルダも」

その時、エックス邸から出てきたのはピーチとサムスである。ピーチは不安げに視線を落としながら、台詞を続ける。

「いないのよ。朝から……何も言わずに」

ゼルダまで――メタナイトは顔を上げると、地面から剣を抜いて歩き出した。

カービィは慌てて腕を掴み、引き止める。

「どうするってのさ!」

メタナイトはぴたりと立ち止まり。

「ロイとマルスとアイクは、変な音がするからとここを出て、森に入った。まだいるかもしれない。確かめる他無いだろう」
 
 
2/59ページ
スキ