第三章
「食堂にもリンク、いなかったよね?」
「稽古に行ったかと思ったんですけどぉ」
カービィとヨッシーの会話を聞いて、メタナイトは小さく溜め息を吐き出し。
……後の三人はともかく、リンクが連絡も無しに忽然と姿を消してしまうなんておかしい。これは、何かあったに違いない。
「ゼルダも」
その時、エックス邸から出てきたのはピーチとサムスである。ピーチは不安げに視線を落としながら、台詞を続ける。
「いないのよ。朝から……何も言わずに」
ゼルダまで――メタナイトは顔を上げると、地面から剣を抜いて歩き出した。
カービィは慌てて腕を掴み、引き止める。
「どうするってのさ!」
メタナイトはぴたりと立ち止まり。
「ロイとマルスとアイクは、変な音がするからとここを出て、森に入った。まだいるかもしれない。確かめる他無いだろう」