第二章
「や……っや、あ……!」
リンクが恐怖に目を見開くと、次の瞬間、その魔物はリンクに襲いかかって。
仰向けに押し倒されたリンクは引き剥がそうとするも、別の場所から現れた同じ容姿の魔物に、押さえ付けられてしまい。
「ひ、っい、やあぁあああ!」
一匹の魔物が、リンクの左肩に噛み付いた。続いて別の魔物が右胸に、またも別の魔物が左の太股に噛み付き、それぞれが深く牙を立てて、皮を食い破り。
「ああぁあああ! 嫌、だ……ッや、だ……ああぁあ……!」
鮮血が噴き出そうが構うわけもなく、まだ生きているリンクを嘲笑うかのように肉を貪り、抉る。激痛が走り、リンクはひっきりなしに悲痛な叫び声を上げる。
「うお、え……ぐ、あ、ぎゃ……ら……あぁ、えぐ……っ!」
しかし遂に喉を食い破られ、リンクはぽろぽろと涙を流しながらよく聞き取れない声で、助けを求めて口を開く。