第二章
速い。気付いた時にはダークリンクはリンクの目の前で剣を振り翳していて、リンクは剣を横に構え、受け止める。
金属音が鳴り響き、ダークリンクは舌舐めずりをして。リンクは一旦後退すると、踏み出すと同時に薙ぎ払って。
ダークリンクは背中を反らして躱すとバク転をしつつ後退し、その先でリンク目掛けて大きく剣を薙ぎ払う。すると、三日月型の赤い衝撃波が幾つも打ち出されて。
「くっ」
目の前に来た衝撃波は剣で弾き、残りは右へ左へと躱しながらダークリンクとの距離を縮めていく。しかし、不意にダークリンクがにやりと妖しく笑うと。
「な……っ」
そこにいたダークリンクは幻影だったのか、ぶれたかと思えばふっと消えて。
その足元には爆弾が置いてあり、リンクが声を上げる間もなく爆弾は勢いよく爆破、辺りに黒煙が立ち込める。