第二章



ダークリンクはようやく立ち止まると、おもむろに鞘から剣を引き抜いては振り返って。剣先をリンクに向け、不適な笑みを浮かべる。すると、周りの景色が揺らぎ。

気付いた時には、リンクは湖の上に立っていて。一概に湖、といっても実際は広い水溜まりのようなもので、足も付く。

「……これが貴方の見せたかったも」

言いながら顔を上げると、そこにダークリンクの姿は無く。しかし、すぐ後ろで水の跳ねる音が聞こえて、リンクは振り返る。

が、誰もいない。リンクは警戒して鞘から剣を引き抜くと、構えながら後退り。

「っ何のつもりですか!」

思わず声を上げる。

しかし、返ってきたのは高らかな狂おしい笑い声。リンクが顔を顰めていると、突如、湖の中心から水の柱が真っ直ぐ空へと伸び、その中から十字架が現れた。

十字架にはある人物が両手のひらを釘で打たれ、足を縄で縛られて何一つ身動きが取れなくない状態で、張り付けられていて。
 
 
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