第二章
リンクはそう告げると、エプロンを脱いではサムスに手渡して。ピーチは小さく笑みを溢し、フライ返しを手に取りながら。
「なぁに? デート?」
「違いますよ。ダークリンクが何か見せたいものがあるみたいで……じゃあ」
ピーチの問いに答えながら、リンクは駆け足でダークリンクを追いかけて。
食堂を出ていくのを見送った後で、ピーチとサムスは不思議そうに顔を見合わせる。
「ダークリンクなんて通りかかったかしら? 追いかけていったみたいだけど」
サムスは眉を顰めながら。
「何を、かしらね」
一方、リンクはダークリンクを追いかけるがままにエックス邸を飛び出していた。
そのまま門を抜け、二人は森の中へ。
そこでようやく、リンクは彼の行動に不信感を抱いて、徐々に速度を緩めていくと、遂に立ち止まり、声を上げる。
「ダークリンク! 何処まで行くんですか! 見せたいものって、何ですか!」