第一章
「見ぃつけた」
突然の空からの奇襲。
黒い翼を羽ばたかせ、空より現れたダークピットは弓を構え、幾つかの矢を放って。
またもバリアで防ぐタブー。しかし間髪を入れず、追い付いたダークファルコが一点を狙って銃弾を撃ち込んでいき。
当然、同じ箇所をしつこく狙われればすぐに脆くなり、間もなくひび割れて。焦ったダークリンクは、タブーを睨み付けると。
「おい、馬鹿! 何とかしろ!」
そこで初めてタブーは溜め息を洩らした。
やがてバリアの色は赤紫色に変化し、範囲を広げては強度を高め。そしてダークリンクの肩に担がれているスピカに気付き。
「……っ何だよ」
スピカをじっと見つめるタブー。
まさか取って食うつもりじゃないだろうな、とダークリンクは警戒して後退りするも、バリアのすぐ外には剣を構えたダークマルスとダークアイクが待ち構えていて。