最終章



「まだだ。へばんなよ」

ルーティは何とか体勢を整えると、口端を伝う鮮血を手の甲でぐいと拭って。

「まさか」

ふっと笑い、駆け出す。

「これからだよ」

再び、ベンゼルを目指して走っているとその先にガノンドロフが立ちはだかった。

拳に濃い紫色の光を宿らせ、思い切り地面を殴れば地面は数メートルに渡ってルーティ目掛け、真っ直ぐ抉れていき。

ルーティは一旦立ち止まると、足下の地面が抉れたと同時に高く飛び上がり、平たい瓦礫の上に着地して。直ぐ様目の前にクッパが現れ、回し蹴りを繰り出す。

「っ、つ」

体を大きく仰け反らせて躱し、身を起こしつつ側面へ。腹目掛けて蹴りを繰り出すも掴まれ、内側へ引かれてバランスを崩す。

しかし、銃声が鳴ってクッパは攻撃を仕掛ける前に、飛び退いた。ルーティはその場に尻餅をついたが、すぐに立ち上がり。
 
 
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