最終章
「ルー!」
スピカは構えて。
「お前は大将を叩け!」
「っ、でも! この数、その人数じゃ!」
「るさい、考えるな!」
向かってきたマリオの蹴りを躱し、背後に回り込んできたルイージの拳を間一髪ダークウルフが両腕をクロス、防御したところで、スピカは語気を強める。
「行け!」
ベンゼルの傍らには、リンク。
タクトを振れば、応えるようにリンクはオカリナを吹き始める。あれの演奏を許したら――ルーティは頷き、駆け出して。
「くっ」
サムスが銃を構え、発砲。銃弾の一つ一つを丁寧に躱し、高く飛び上がれば空中ではピットが翼を広げ、待ち構える。
神弓を二つに割って斬りかかってきたところを、腕を掴み、留めてから胸を蹴って空中で後転、一先ず地面に着地して。