第八章
「私達は、絶対に……諦めたり、なんか」
「希望か」
そう返して、ベンゼルが視線を注いだ先にはルーティとウルフの姿が。リムは視線を辿ってはっと目を開き、立ち上がって。
「駄、ッあ!」
ピーチが平手で打ち払い、リムは再び地面に横たわる。目の前にマルスが剣を突き立てれば、リムは動けなくなって。
「くっ」
超能力を使って阻止しようとユウが手を翳せば、詰め寄ったリンクの構えた剣の柄で鳩尾を突かれ、その場に跪いてしまった。
ならば、と駆け出したリオンの前に、ネスとリュカが立ち塞がる。フェイントを仕掛け、潜り抜けた先にロイはいて。
「ッが!」
一太刀を躱したが刹那、蹴り払いを躱すことは敵わず、餌食となり蹴り飛ばされる。
「スネーク。やりなさい」
「て、めッ」
ネロの動きを制したまま、ベンゼルが告げればスネークは静かにロケットランチャーを構えて。ルーティに狙いを、定める。