第一章
「おっと」
ダークファルコが振り返る前に剣を仕舞いつつ駆け寄り、ダークファルコの肩を踏み台にして飛び上がると、ちょうど落ちてきたスピカを見事、再び抱き抱えて。
地面に着地後、ダークファルコの顎を蹴り上げると怯んでいる隙に駆け出し。
「な、何だったんだ?」
疑問符を浮かべるスピカ。
その時、前方にダークアイクとダークマルスが立ち塞がって。ダークリンクは眉を顰め、立ち止まってはゆっくりと後退り。
しかし、程無くしてダークファルコとダークピットが駆け付けてきた。スピカを抱き抱えたまま、四人を相手するのはさすがに出来ない。――万事休すか。
「屈めえっ!」
そんな声が聞こえてきて、ダークリンクは屈んで姿勢を低くした。途端、真上を漆黒の炎の柱が駆け抜けていき、ダークリンクは顔を上げて放たれた前方に注目する。