第六章
――何番煎じだろうか。
「うわっ!」
天井に空いた穴から初めに、ルーティが降ってきて。続けてネロ、リオン、リム、ユウが積み重なる。ルーティは当然。
「ぐ、ぐる、じっ……」
下敷き。
クレイジーは最後に浮遊しながら穴から出てくると、指を鳴らして。穴はあっという間に閉じて無くなり、痕跡を残さず。
「な? っ重い、だろ?」
「あんたは何が言いたいわけ」
リムに拳で頭を打たれ、ネロは打たれた箇所を押さえながら悶える。とはいえ、このままではルーティが可哀想なので。
「……ふぅ」
四人が上から退くと、ルーティは立ち上がって。リオンは何故か楽しそうに、
「次は私が下だな!」
「次があるか!」
ネロがすかさず、蹴り飛ばした。