第一章
その時、ダークファルコは立ち止まった。
見ればそこには、廊下に並んで頭を垂れては佇んでいる、ダークミュウツーとダークルカリオ。スピカは小首を傾げて。
「どうしたんだよ?」
すると顔を上げた二人は、ニヤリと笑って唐突に駆け出してきたのだ。危険を察知し、ダークファルコとスピカはそれぞれ左右に飛び込むようにして避けて。
しかし、ダークミュウツーは踵を返してダークファルコに勢いよく殴りかかり。
ダークファルコは手のひらで受け止め、腕を掴んで真後ろに放り投げる。
「リーダー!」
その様子に見惚れていたスピカのすぐ後ろには、ダークルカリオが迫ってきていて。
ダークファルコは銃を構え、ダークルカリオの足下に銃弾を撃ち込んで足止め。
スピカは振り向き様にダークルカリオを蹴り飛ばし、一旦後退するとダークファルコと背中合わせになって構えて。