第四章
ルーティは驚愕し、
「そんなっ」
思わず声を上げ、言葉を失った。
しかし、それが本当だとしたら、今エックス邸を出ている者と誰一人連絡が付かないのも頷ける。中身がダークシャドウで、操られているのなら尚更だ。
「なんちゅー奴や。俺らが手出し出来ん隙に、世界ぶっ壊そうっちゅー魂胆やな」
ドンキーは暫く頭を抱えていたが、大きく溜め息を吐き出すと、
「よし!」
ぱんっと大きく手を打って。
「気ぃ落としとる場合やないで! まずは仲間ん中から、ダークシャドウ追い出すこと考えよ! 何かあるはずや」
ドンキーがいつもの調子で声を張ると、顔を俯かせていた誰もが顔を上げて。
「そうね……とにかく、X部隊のメンバーだけでも助けましょう。私、その“ダークスコア”について調べてみるわ!」
じっとしていても仕方ない。
リムはふるふると首を横に振ると顔を綻ばせて、駆け足で扉の元へ向かった。