第四章
「悪夢、かぁ」
場面は切り替わり、食堂にある台所。
リンクやゼルダがいないので、ルーティはフォックスと共に溜まった食器を協力して洗い、片付けていた。
「悪夢?」
「ほら、タブーが言ってたでしょ」
ただの独り言かもしれないけど。
「何か引っ掛かるんだよね」
例えば、ピチカが現実と区別のつかない、よりリアルな悪夢を見せられたとする。
それなら、皆が死んだという発言も、あの怯え方も納得がいく。が、“見せられた”とすれば――誰が、何の為に。
「駄目。繋がらない」
「こっちもアウト」
無線を手に現れたのはリムとドンキー。
緊急事態なので一旦X部隊を集結させようとしたのだが、外出した者全員、揃って連絡が取れないようなのだ。
「リンクも出ぇへん。何かあったんやろか」
ドンキーは短く息を吐き出して。