第三章
「ネス……?」
そこには先程、確かに別れたはずのネスの姿が。リュカが確かめるように名を呼ぶと、ネスは微笑を浮かべ、静かに頷いて。
「ネスぅ!」
リュカは思わず、もう一度名前を口にするとネスに抱きついて。ネスはリュカの背中に手を回し、受け止めてくれている。
ジェットコースターは緩やかなカーブを曲がり、スピードは衰えてきていて。
「心配かけたな。ごめん、リュカ」
「うん……っうん……」
今にも泣き出しそうだったが、リュカはぐっと涙を堪えて顔を上げると戻ってきたネスを精一杯の笑顔で歓迎して。
――間もなくジェットコースターは乗り場に止まり、リュカはネスの手をしっかり握るとジェットコースターから下りて。
すると、乗り場には振り切ったはずのディディーとリンクが待ち構えていて。