第三章



「は……」

そこには銃を構えたディディーの姿が。

突然のことに驚き、ネスとリュカはその場に立ち尽くして。小さく舌打ちをしたディディーは、やむを得ず、銃を発砲。

「っ、く」

ピーナッツ弾は立ち尽くす二人の間を潜り、すぐ後ろまで迫ってきていたリンクの仮面に命中。ひび割れ、リンクは後退。

ようやく気付いたネスとリュカは、逃げるように駆け出す。その間にリンクの仮面は真っ二つに割れ、地面に落ちて。

「……酷いじゃないですか」

ぽつりと声を洩らし、リンクは顔を上げるとニヤリと笑って駆け出す。ネス、リュカと入れ替わるように、ディディーは銃を捨ててリンクに立ち向かい。

「大人をからかうなんて……躾がなっ」

遮るように、ディディーはリンクの顔の側面に蹴りを入れて。すぐに離れて距離を取り、地面に片手を付いて、叫ぶ。

「馬鹿! 早く行け!」
 
 
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