困った時の?
はあっと息を吐き出して。
「……まだあんの?」
リビングにある壁掛け時計とテレビを再構築したところでマスターとクレイジーは振り返った。
「はい、頼りにしてますよ」
にっこりと笑うリンクにマルスが耳打ち。
「いい加減思い当たらないよ。壊れたものなんて」
「無ければ壊しましょう」
「ええっ!?」
マルスが声を上げるとリンクは慌てて人差し指を立てた。
「しっ」
「なにこそこそやってんの?」
「最初に言っていたパフェをどういったものにしようか作戦会議です」
リンクはマルスの肩に腕を回すと後ろを向いて。
「いいですか。彼らは神力を使うと大きく疲労します」
確かに、疲労からか最初と比べて二人の口数が減っている。
「上手くいけば簡単に仕留められますよ」
「助けてもらってるのはこっちなのによくそんなことが思いつくね」
「曲がりなりにも敵ですから。情を持ったら負けですよ」
「話は終わった? 眠いんだけど」
リンクはぱっと解放して笑顔で振り返る。
「お待たせしてすみません。次いきましょうか」