ハツジョウ禁止!リターンズ!
勇ましく気迫のこもった叫び声と共に。剣先から、炎のようにめらめらと揺らめく赤の光が溢れ出して、それから――表示階数が四階に変わったと同時。
その先を貫いて。開け放たれる。
「……よし」
「っじゃないよ!?」
真っ先に突っ込んだのはルーティだった。
「司令塔のエレベーターだよ!?」
「……直してもらえばいいじゃねーか」
「誰が頭下げると思ってんの!?」
「どうどう」
言って落ち着けるのはマリオである。
「俺も突っ込みたいのは山々だけどな」
「あはは。もう少しマシな方法はなかったの?」
煙がもくもくと辺りを覆う中。
「剣を用いた魔術でも向き不向きがある。今回はロイの剣の方が適していた」
「ふぅん。たまには、役に立つんだね」
「たまには余計だ」
悪態を吐くカービィをロイはすかさず睨み付けて。
「さて」
リンクが顔を上げる。
「着きましたね」