ボク、紹介します!
「直球に聞きますが、どうですか?」
串焼きを摘まんでいたところ、不意に訊かれた。
玉の輿を狙ってるんじゃあるまいな。
「俺としては、その」
どう答えるのが正解なんだと隣のピットに視線を与えて助けを乞う。
「ホルモン焼とイカの姿焼きください」
「タレと塩、どちらになさいますか?」
「いやぁやっぱタレで」
「塩で」
楽しそうで何よりです。
「勝手に決めるなよブラピ!」
「餓鬼はすっこんでろ」
喉に詰まらせて死ね!
「どうでしょう」
笑顔に逆光華やかオーラが無慈悲に襲いかかる。
「お好きですか?」
「そっそりゃまあ美人じゃないっすか」
「あらあら。お上手ですね」
ハッハッハッ何しに来たんだっけ、俺。