ボク、紹介します!
そ、そりゃまあ確かにX部隊に入ってからご無沙汰だったけど!
だからってそんな、しかもボクのパートナーに乗り換えることないじゃないか! 仮にこの縁談が成功したら気まずいにも程が有る。だったら尚更のこと。
成功させるわけにはいかない!
「ちょっと待っ」
「ストップ」
襖を開こうと手を掛けた次の瞬間、ピットは襟首を誰かに引かれた。
どてっと尻餅をついて見上げれば其処に居たのはマルスである。
「何するんだよ!」
「揃いも揃って勘違いしてないかい」
怪訝そうに眉を寄せるカービィと蓮華に掬っただし汁を静かに啜るパルテナ。
「もう少し様子を見よう」
「で、でも」
言っている間にマルスは戻っていってしまった。
失礼しますと声かけして店員が次の料理を運んでくるしパルテナはそんなことなど気にも咎めず飲み物を注文している。食べないのと訊くカービィにピットは渋々と座り直してはぐつぐつと煮え立つ鍋を不服そうに見つめて。
「……いただきます」