ボク、紹介します!
またこのパターンか。
ロイは溜め息をつきそうになった。そりゃ自分もいい年だしそろそろ落ち着いてもいいかとは思うけどさ。でもそんな考えは端の端の、心の隅で何となく、ふとした瞬間思うだけであって実際のところどうだっていいんだよな……
「質問に答えろ」
とはいえ苛立った様子で訊ねるこいつに私情が通るとは思えないし。
「……あー」
適当に答えておくとしよう。
「可愛いんじゃねえの」
「あんなのがか」
どっちの味方だよ。
「ま、俺は好きな方だけど」
気のせいかブラピがいやに反応を示した。
「何処がだ」
なんでこいつ必死なんだ?
「……見た目もそうだし、やっぱ取っ付きやすい性格とか」
「他にはッ」
急に身を乗り出すのでぎょっとした。ブラピははっと我に返って座り直す。