インヴァースの輪舞曲



……盛り上がっておりますこと。

「はいはーい荒らし厳禁ー。モデレーターさんの仕事増やすなよー」

概ね予想通りの結果ってところだけど。

「いやぁ凄かったねぇ!」
「予定調和じゃん?」
「げげっ! 見抜いてたってコト!?」
「そういうのじゃないけどさ」

ブルーライトが目に染みる。

「そっちの方がやっぱ面白いじゃん?」


"WINNER パックマン"


「……、」

バトルルームに戻ってきたパックマンは数歩進み出た先で立ち止まり、己の手のひらを見つめた。閉じたり開いたり繰り返した後、本当に受けた傷も痛みも無かったことになるんだなと感心を抱きながら。ふと、顔を上げてみれば。

「……何だよ」

思っていた以上の静けさに刺さる視線。

「えっと」

マークは恐る恐る口を開く。

「……勝ったんだよね?」
「そこのモニター画面見りゃ分かるだろ」
「間違いだったりしないわよね」

ルフレは疑いの視線。

「あなた達の名前一文字違いだから……」
「どんだけ認めたくないんだよ」

パックマンは呆れたように。

「一夜漬けで百点満点の結果出したんだからもう少し褒めちぎってくれてもよくない?」
 
 
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