インヴァースの輪舞曲
生温い風が吹き抜ける。
「くっ」
弾き飛ばされたが地面を強く踏み込んで留まり蹴り出しながら。柄を強く握れば硝子状の透明なプレートに文字が一つ浮かび上がり神剣は青白いビームを展開してその力を振るう。
「
──シュルクが神剣モナドを振り上げれば標的たるその人は両腕を交差させて構えた。一撃を見事防御で防いだ後すかさず腕を解けば双眸に金色の光が迸り、シュルクが次の行動に移すよりも早く地面を蹴り出せば炎を放出させながら右腕を大きく振るい反撃。それが命中するのと同時にくぐもった声が聞こえたが怯まず着地してすぐに地面を蹴り出し宙に体を浮かされたシュルクに同じ技による追撃を見舞う。
「、!」
刹那──シュルクの双眸が青白く瞬いた。
神剣の視せた未来の通りロックマンは体を反転させて腕を振るい斬撃を見舞った。けれど神剣の力の働きかけによりシュルクは踏み堪えて反撃に出る。神剣を構えた腕を大きく引いたのち一気に薙ぎ払いながら気迫の声を上げながら。
「うおおおおおッッ!」
未来は。
「……!」
次の瞬間攻撃は透かされる。冷や汗が首筋を伝う中影が差して。咄嗟に防御の姿勢に入るも攻撃は下されず背後に着地したロックマンはシュルクの服を掴み強く引き寄せて背負い投げ──地面に体を背中から強く打ち付けたが即座柄を強く握り締めて神剣を大きく振るいながら遠心力に乗せて起き上がる。そうして視線を上げた先には砂埃が残るばかりで気配を感じたが刹那下から上に掛けて硬い拳が振り上げられて。……